見て覚えろは時代遅れだけど見て覚えるやつ天才
流行の服でかためてる知人と歩くと何だか小っ恥ずかしくなっちゃう今日この頃。
みなさんお元気ですか?井上陽水です。もものすけです。
ついでにいうと、あまりにもオシャレな人とご飯食べると味がしなくなっちゃうのでそれは今風に言えばオシャレハラスメントで有罪確定です。
さて今回は「見て覚えろ!」は時代遅れだけど、見て覚える奴ってやっぱり凄いよねって話です。
いろんな仕事してきましたけど、見て覚えろとまでは言わないけれど、内心そう思ってる人って多かったですねー。
私もだいぶ怒られました。
「えっ?さっきやったの見てなかったの?」
みたいな。
「さっきも言ったよね」
とかね。(これは頭悪いだけ)
職人気質(しょくにんかたぎ)って奴です。
さらにこれが
九州人で本物の職人みたいな人になると滑舌も悪いみたいな。
「ぅあ?さっきモジョモジョボソボソやろーがっ!!!きさん」
口語訳
「あらあら?さっきやってたの見てなかったの!!坊や、通りもんば食べんね」
*通りもんは明月堂さんの博多の傑作まんじゅうです。
ですよ。
もう絶対現代では無理。
最近の新人教育では特に「見て覚えろ!」は絶対時代おくれですよ。
今の若い人たちには合わない。(昔の人に合ってたかどうかも分かりませんが)
やっぱり、笑顔でマニュアルをしっかり説明して、やらせてみて、頑張ったね!って言って通りもんをおひとつどーぞ!です。
冗談じゃなくて、ここまでやって初めて若い人たちと打ち解けていい環境になってきています。
これは人材不足もあると思うんですよ。
辞められたら困りますし、あまりにも新人が辞めると会社の評判もガタ落ちです。
ただ
「見て覚えろ」で育った人間の方が、個人としては優秀だと思うのです。
仕事を見て技術を盗む特技才能があり、そしてそれを形にできる。
10人中9人が辞めていき、残ったひとりは本物だということです。
ですから恐らくは、最初からそのひとりを探すための職人の育て方なのでしょう。
逆に、「マニュアル教育」は全ての人を即戦力に育てます。
10人中10人を戦力として期待します。
つまり、どちらが現代風とか時代遅れとか優れている劣っているではなくて、コンセプトが違う。
職人気質の「見て覚えろ」を完全否定して思考停止になるのではなく人材育成の中の一部に現代にあった形で導入してみるのも面白いかもしれませんね!
現在はほとんどの会社で「マニュアル教育」でしっかりと言語化して教えてくれるでしょう。
しかし、仕事を教えてもらう側の若い人たちは「見て盗む」の意識があるのとないのでは将来大きな差になるはずです。
手先の技術だけではなく、
「会議でなぜあの人の意見が通りやすいのか」
「なぜあの人は怒られないのか」(同じことやっても怒られない人っていますよね?笑)
「なぜあの人は出世するのか」
「なぜこの店は繁盛しているのか」 という技術を見て盗むのです。
「時代遅れ」からも学んでいいものは盗んでいきたいですね!